毎年夏が近づくと『台風』が気になりますよね。
台風は毎年日本に襲来し、通過した地域に深刻な被害をもたらします。
台風が発生した時に、テレビなどで「非常に強い台風〇号」などと表現されたことを聞いたことがありますか?
それは具体的にどのくらいの強さを指しているのか、ご存知でしょうか?
台風が襲来した時の風速の基準を、解説します。
台風は風速によって基準がある!風速ごとの基準はこれ
台風とは、大西洋に発生した熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が17.2ⅿ/s(秒速17.2m)以上のものを指します。
台風の強さは、台風に伴う最大風速(10分間の平均風速)が基準になっています。それはわかりやすく4段階に分けられています。
1.表現なしの台風:17m以上~33m未満
2.強い台風:33m以上~44m未満
3.非常に強い台風:44m以上~54m未満
4.猛烈に強い台風:54m~
また、『最大風速』の強さごとに、どのような被害が予想されるのでしょうか。
・20m/s 転倒する人が出る。ビニールハウスが壊れ始める。停電の発生に備える。
・30m/s どこかにつかまらないと立っていられない。雨戸、屋根、ブロック塀が壊れ始める。
・35m/s 自動車やトラックが横転する。屋外は極めて危険。
・40m/s 電柱や街灯が倒れるものがある。木造住宅で倒壊するものがある。
・50m/s 電柱が倒れる。樹木が根こそぎ倒れる。
・60m/s 鉄塔が曲がることがある。竜巻のような風。
台風の時は立っていられないほどの暴風になる可能性があるので、絶対に不要な外出を控えるべきです。
台風の最大風速と最大瞬間風速とは
・最大風速は、10分間の平均風速。
・最大瞬間風速は、3秒間の平均風速。突風率。
一般的に、最大瞬間風速は最大風速の1.5~2倍以上の値になります。(建物の設計では、この最大瞬間風速を必ず荷重として考慮します。)
「台風が来る前に」暴風対策を!
・雨戸、屋根などの点検・補修は早めに済ませましょう。
・植木鉢など飛ばされる心配のあるものは、早めに家の中にしまいましょう。
・自転車は固定するか、家の中にしまいましょう。
・ガラス割れ対策(養生テープや飛散防止フィルムを貼る。)をしましょう。
台風の風速基準_まとめ
「最大風速」と「最大瞬間風速」は台風の暴風の強さの基準となります。
台風の時には、どれほどの暴風が予想されるのか、しっかりと予報をチェックしましょう。
ご自分の住んでいる地域は台風が通過しない、という予報が出ていても…急に進路を変えた時のために、暴風対策をしっかり行いましょう。