なんでも「いやーーー!!」と、道でもお店でも寝転んで動かず泣き叫ぶ。
これが毎日続くとこちらも嫌いなってしまいますよね。
子どもと向き合うために周りの大人が知っておきたいことを
まとめました。
いやいや期とは
いやいや期を含め、1歳を過ぎたころから自我が芽生え
思い通りにいかないから泣いたり怒ったりするようになります。
家の中ならまだしも、外でいやいやが発動すると
周りに迷惑をかけたくないし、「ダメな親」と思われないか心配になるし
せっかくのお出かけが億劫になりがちです。
いやいや期は他にも「魔の2歳児」と言われたりします。
子どもにとって大事な1歩で自立への土台をつくる最も大事な時期と言われています。
大人から見ると、単なるわがままに見えることでも、子どもにとっては大事なこと。
大げさかもしれませんが、生きる上で大切な「自己主張」を学び実践しているのです。
いや!と言えるまたは行動で示すことが出来るころは、こころの成長であって
好奇心や意欲によって湧き上がる感情を表現しているのです。
ですから、大人が無理やり抑え込んでしまっては
こころが成長しません。
禁止するのではなく、うまく誘導してあげたいものですね。
こころの成長って?
生まれたばかりの赤ちゃんは、一生懸命手足を動かすのが精いっぱいですよね。
だんだん、寝返りが打てるようになります。
ずりばい、ハイハイ、高這い、つかまり立ち…とできることがふえていきます。
最近では、ハイハイせずに歩く子が増えていると聞きますが
順番にできるようになることで、「歩行」の基盤が出来ます。
そのようにこころにも成長の階段があります。
知っていると安心かもしれません。
もし、この会談を飛ばしてしまっても大丈夫です。
もう一度立ち止まって踏みなおしましょう。
1 自分の気持ちを知る
最初は、おむつが濡れて「嫌」すっきりして「気持ちがいい」の2つしかありません。
大人の声掛けや受け止めによっていろいろな気持ちに気が付きます。
2 相手にも感情があることを知る
おとなに自分の感情を受け止めてもらう経験が増えると
自分と同じように相手にも感情があることに気が付きます。
そして、相手の気持ちも大切だということを学びます。
3 相手の感情を想像できる
自分の気持ちと照らし合わせて相手のことも考えられるようになります。
大人に感情を認めてもらう経験が増えると、相手の気持ちを的確に
考えることが出来るようになります。
4 欲求を抑えることを知り行動する
大人が自分の思いに対してしてくれたことを相手にもしたくなります。
自分の気持ちを抑えて、譲ったり、待ったりできるようになります。
相手と上手に折り合いがつけられると、満足感も得られて
ますます、行動できるようになります。
いやいや期に向き合う3つのアイディア
いやいや期は必要な成長で、飛ばしてはいけないということは
わかっていただけましたか。
では、どのように関わっていけばいいのでしょうか。
ここで3つのアイディアを紹介します。
1 気が済むまでやらせる
何回「だめ!」といっても大事にならないから何回も注意するのです。
では、気が済むまでやらせてみましょう。
危ないものは片づけるなどの安全面に注意してあげながら、
存分にやらせてしまえば
案外辞め時が早いかもしれません。
「行儀が悪い」などのマナーは、その次の段階。
おとなをみて覚えていくので気にしなくても大丈夫です。
2 ルールを作る
いつもいつもダメだと子どもは挑戦することをやめてしまいます。
なんでもおとなに聞いてから、おとなの様子をうかがいながらでは
好奇心が伸びませんよね。
ですから「この部屋ならいいよ」「お友達にはだめだけどおとなならいいよ」
など、許容範囲を広げルールを作ることで自分で判断することを学びます。
3 小さいトラブルを経験させる
支援センターや公園などでの順番やおのちゃの取り合いを黙ってみてみましょう。
案外、子どもなりに折り合いをつけ配慮できるものです
最初は親が謝る覚悟も必要です。
なにかしてしまった時に親が謝る姿をみせることも経験です。
または、気の知れたママと話してみてもいいと思います。
頭ごなしに怒ると「わかってもらえない悔しい」経験が増えて
パニックになることも。
いやいや期は頭の成長のチャンス
上手に選択肢を与え、自己を尊重させてあげましょう。
例えば、着替えを嫌がるのであれば、2着用意して選ばせると
できたという経験を重ねることができます。
片付けや水を触りたいなど、好奇心を生かしながら
遊びの中で選択やお手伝いをさせてあげましょう。
まとめ
こころの成長の中でも大人を困らせるいやいや期ですが
おわらないいやいや期はありません。
親は「ここまでならいいよ」というガードを作ってあげましょう。
いやいや期や子どもだからといってなんでも「いいよ」にする必要はありません。
意見を変えると子どもも混乱すますので、柔らかい壁を作ってあげましょう。