稲穂祭(きつねの嫁入り)2019!周辺に駐車場はある?交通規制は?

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「きつねの嫁入り」と聞くと、“お天気雨”や“昔話”などが
頭に浮かぶ方も多いと思いますが、全国でも珍しい、きつねの嫁入り行列が
見られるお祭りがあるのをご存知でしょうか?

きつねの嫁入りの行列なんて言うのを聞くと、
なんだかとてもミステリアスな感じがするお祭りのようだと思いませんか?
そこで今日は、毎年11月3日に山口県下松市(くだまつし)花岡で開催される
「稲穂祭~きつねの嫁入り」について色々調べてみました。

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稲穂祭(きつねの嫁入り)2019駐車場・交通規制情報

駐車場は臨時駐車場として、周南記念病院の西側駐車場が解放されます。
病院の東側にも駐車場はありますが、
そちらは駐車不可となっていますので、注意して下さい。
また、この駐車場前から、福徳稲荷社までのシャトルバスが
当日のみ運行されるようですので、そちらも利用されると便利のようです。

稲穂祭_駐車場 

周南記念病院西側駐車場
100台(無料)・大型不可

福徳稲荷社~周南記念病院西側駐車場間シャトルバス運行(当日のみ)…所要時間5分

福徳稲荷社までは、JR岩徳線周防花岡駅から徒歩7分位のようです。
他県より車を利用して行かれる方は、山陽道徳山東ICを下りて
国道2号経由で約7分程です。

毎年2万人ほどの人で賑わうそうです。
有料席等は無く、沿道での見物となる為、かなりの混雑が予想されますので、
駐車場や見やすい場所の確保など、早めの行動をおすすめします。
また車の方は、下記の通り交通規制が入ります。
当日は、現場警察官や警備員の指示に従って
迂回しなければならなくなるかもしれませんので、ご注意下さい。

稲穂祭_交通規制

*法静寺前・花岡福徳稲荷社前~金分銅酒造前
9:00~18:00 全面通行止め

*金分銅酒造~周防花岡駅前(きつねの嫁入り御神幸ルート)
14:00~15:45 全面通行止め

*周防花岡駅前~下松花岡郵便局前
14:00~15:45 全面通行止め

稲穂祭(きつねの嫁入り)の由来とは?

そもそも稲穂祭とは、五穀豊穣を願うお祭りで、下松市花岡の法静寺で営まれていました。
法静寺は、古くから地元の方々の厚い信仰を集めていましたが、
このお寺にきつねに関するある言い伝えが残っています。

享保9年(1724)のある日、法静寺の住職が数珠を失くしてしまいました。
その晩のこと、住職の夢の中に白ぎつねの老夫婦が現れました。

すると、そのきつねが「私達は“しらむが森”で往生した白ぎつねです。
どうか私達の亡骸を人間同様に葬り、畜生道から解放して下さい。

そうすれば私達の法力で、和尚さんが無くされた数珠をお手元に、
お寺や村人もお守りしましょう」と言って消えました。 

住職が目を覚ましてみると、枕元に無くした数珠があったので、
早速告げられた場所に行ってみると、2匹の白ぎつね夫婦の亡骸を見つけました。

住職は亡骸を寺に持ち帰り、墓を建て、戒名をつけて手厚く葬りました。
今も寺の過去帳には2匹の白ぎつね夫婦の戒名が記され、
位牌は本堂に祀られているそうです。

それから100年程経った文政13年(1830)、
今度は、この地方の代官所で大切な書物が無くなりました。

代官が困っていると、村人達がやって来て法静寺の白ぎつねのことを教えました。
代官達はすぐに法静寺の白ぎつねのお墓に参り『願』をかけました。
すると間もなく、その書き物が見つかったのです。

代官所ではお礼に、寺の境内に社を建て、白ぎつねを祀り、管領長公文所に願い出て、
この社に『出世福徳正一位稲荷大明神』という神号を賜わりました。

これが花岡福徳稲荷神社となり、お稲荷様をお祀りするようになったようです。

それ以降時代をまたぎ、明治、大正、昭和とこの神社は地域の信仰を集めてきました。

途中、戦争の影響もあり、お祭りどころではない時もありましたが、
昭和25年頃の戦後の暗い時期に、人々の心を明るくしようと「稲穂祭」の目玉として、
伝説にちなんだ「きつねの嫁入り行列」を考案しました。

それが、稲穂祭「きつねの嫁入り」の始まりだそうです。

稲穂祭(きつねの嫁入り)2019ってどんな祭り?日程は?

日程並びに当日のスケジュールは下記の通りです。

・日時:2019年11月3日(日・祝)
9:00~18:00頃
・場所:花岡法静寺前~周防花岡駅前
花岡福徳稲荷社
〒744-0024 山口県下松市末武上1224
TEL 0833-43-4500

・内容:五穀豊穣感謝、きつねの嫁入り

・11月3日のスケジュール

11:30 園児パレード出発
12:00 金分銅酒造前着
(休憩) 
12:05 金分銅酒造前出発
12:30 福徳稲荷社着
鼓笛・踊り奉納
12:50 幼稚園着
14:00 御神幸出発
14:40 御神幸JR花岡駅着
餅まき・踊り
16:00 鳥居広場着
舞台で三三九度・餅まき
18:00まで 神舞

このスケジュール表の中の14:00にスタートするのが、
祭りのメイン「きつねの嫁入り」の御神幸(ごしんこう)です。

総勢600人、1キロにも及ぶ行列で、 2人の車夫が引く人力車に乗った新郎新婦を先頭に、髪結いや腰元、新郎新婦の父母、親族、鯛や嫁入り道具の長持ちなどが続きます。

全員がきつねの面を被り、「新郎」「新婦」等、それぞれが役割の名札を付けています。
あくまでも宗教行事のため、地元の方々しか新郎新婦の親族にはなれず、
観光化はされていますが、伝統は守られています。

行列はJR周房花岡駅までたどり着くと、御神幸行列に参加した方達が
輪になって新郎新婦を囲み、全員で「稲荷音頭」を踊り、再び法静寺方面に帰ります。
新郎新婦役は、地元の方から選ばれますが、誰なのかは住職と髪結いさんしか知らず、
地域の方もスタッフの方々も誰にも知らされない秘密とのことです。

なんともミステリアスですよね。
また、新郎新婦に選ばれた方は、不思議と良縁に恵まれるそうです。

その後、新郎新婦は法静寺山門前の鳥居を通り、
特設舞台で親族が待ち受ける中、三三九度の儀式に臨みます。
三三九度の儀式は、大きな朱色の杯で行われ、無事結婚式が終了します。
その後もちまきが行われ、稲穂祭の終了となるそうです。

まとめ

不思議な伝説から生まれ、300年もの間、地元で大切に護り受け継がれてきた、
きつねの嫁入り。
その、おごそかで幻想的なお祭りを見物しただけでも、貴重な体験と言えるでしょう。
皆様にも、きつねの御利益がありますように…。

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