お花を飾ると、殺風景だったお部屋の空間が
明るく柔らかな感じになって癒されますよね。
でも反面、生花だとすぐに枯れてしまうし、
日当たりを考えたり、お水も毎日取り替えたりと、
以外に手間もかかってしまいます。
そんな時にオススメのインテリアが、ハーバリウムです。
ハーバリウムとは、ブリザーブドフラワーやドライフラワーを
ガラスのボトルに入れて、専用オイルに浸し、
お花や植物を鑑賞できるように加工したインテリア雑貨です。
最近、雑誌やインスタグラム等でも取り上げられていて、
作り方を習いに教室へ通う方もいらっしゃいますし、
可愛らしい物が揃ったショップなども沢山あるんです。
お手入れは不要で、お花がビンの中で美しい状態のまま1年位楽しむことが出来ます。
今回は、ハーバリウムについて色々ご説明してみたいと思いますので、
ご参考にしてみてください。
ハーバリウムに使う素材のお花達
まず材料となるのが、ブリザーブドフラワーとドライフラワーです。
ブリザーブドフラワーというのは、生花の一番綺麗な時期に花自体の色素を抜き、
特殊加工を施した上に、特別な染料を使って色付けをした花の事をいいまます。
花自体の香りはありませんが、オリジナルにない花の色に
染めることが出来ますし、枯れることもありません。
保存期間も長く、5年以上保存することも可能です。
生花と合わせてフラワーアレンジメントで楽しんだり、
ブーケにしたり、用途も多様なお花です。
ドライフラワーとは、自然の花や葉、果実などを乾燥させたものです。
一般的な方法は、小さな束にして日陰に吊るして乾かす方法です。
こちらは特殊な加工は一切加えず、素材そのままの色で楽しみます。
乾燥させているだけですので、綺麗な時期も3ヶ月~半年位と限りがあり、
時間が経つと共に色あせて茶色くなってしまいます。
ハーバリウムで使用するオイルとその成分は?
ハーバリウムで使われるオイルは主に2種類あります。
まず1つ目はミネラルオイルです。
これは、石油を蒸留して精製したもので、
流動パラフィン(パラフィンとは鉱物油という意味)とも呼ばれています。
流動パラフィンは、医薬品や化粧品等にも使われている、大変安全性の高いものです。
2つ目は、シリコンオイルです。
こちらは、ケイ素系の化学物質シリコーンからできているものです。
化学的にも非常に安全性が高く、皮膚についても無害です。
では実際、どちらのオイルを使った方がいいのでしょう。
2つを比べてみますと
・価格…ミネラルオイルの方が安い
・引火点…ミネラルは260度,シリコンは300度
⇒若干シリコンの方が安全
・粘度…シリコンのほうが高め
⇒シリコンの方が中身が動きにくい(粘度が高い程中身が動きにくい)
・溶解度…シリコンの方が低め
⇒シリコンの方が色落ちしにくい(溶解度が高い程色落ちしやすい)
・凝固温度…ミネラルは-10度,シリコンは-50度
⇒シリコンの方が寒い時濁りにくい
というふうになっています。
以上を踏まえた上で総合的に判断すると、
シリコンオイルを使ったほうが、価格は割高にはなりますが、
花材が動きにくく、色落ちもしませんので、
安定して綺麗な状態を保つ事ができるシリコンオイルがオススメです。
ただ、一つ注意しなければならない事があります。
それは、ハーバリウムが寿命になり、破棄しなければならなくなった場合です。
その際、ビンを再利用しようとした時に、
ミネラルオイルですと、家庭用中性洗剤で綺麗に落とす事が出来ますが、
シリコンオイルの場合、ビンの表面に膜が出来しまい、
専用のシリコンオイル用洗剤でないと、落とす事ができません。
オススメはあくまでもシリコンオイルですが、その点だけはご承知おき下さいね。
初めてのハーバリウムをお手軽キットで楽しもう!
ハーバリウムを自分で作るには、材料として、
瓶、オイル、花材(ブリザーブドフラワーとドライフラワー)、
ピンセット等が必要ですが、初めてだと
何をどの位買ったら良いのかわかりませんよね?
そんな時には、「ハーバリウムキット」を利用しましょう。
上記の全てがセットになって約2,000円~5,000円の予算で
購入することができ、大変便利でお得です。
ちなみに、それぞれを購入した場合、特に高いのがブリザーブドフラワーです。
ミニバラで1本200~300円、5cm経位のバラになると
1本1,000円~と、かなりお高いです。
まとめ
ハーバリウムは、見た目が大変綺麗ですから、
どんなお部屋でも華やかになる事間違い無しです。
是非とも楽しんでみて下さいね。