美味しいパンは、「ふんわり」とか「しっとり」という表現で伝えられますよね。
バケットやバタールなど、固さが特徴のパンの種類もありますが、表面は固くても、内側は柔らかいものです。
しかし、パンのその柔らかさって、あっという間に変化してしまいますよね。
買ってきたパンは正しく保存すれば、2日くらいは固くならないのですが、家で手作りしたパンは、焼きあげた翌日にはカチカチになってしまうこともあります。
一度固くなってしまったパンをリカバリして、柔らかさを復活させる方法があるなら、捨てなくても済みますよね。
パンを固くなる原因と、柔らかさを復活させる方法をご紹介します。
パンが固くなってしまう原因とは?
パンが固くなるのは、水分が蒸発してしまうのが一番の原因です。
水分を程よく含んでいるので、しっとりとしたパンに焼きあがるのです。
ですが、時間が経って空気に触れれば、水分は蒸発してしまうので、固くなってしまいます。
これは市販のパンでも同じことです。
ただ、手作りのパンが固くなるのが早いのは、ただ水分が蒸発するだけが原因ではありません。
手作りパンが固くなる主な原因は、
・発酵が十分ではない
・水分が少ない
・捏ねが足らない
この3つが考えられます。
発酵時間はパンを作る重要なポイントです。
レシピ通りにしたつもりでも、温度状態によって、多少はズレがあります。
発酵させる環境は、レシピを正しく守りましょう。
水分量はレシピを守れば間違いないと思いますが、少しの水分量の不足がパンのしっとり加減を左右してしまいます。
生地を捏ねる作業は、ホームベーカリーなどを使えば問題ないですが、手捏ねの場合はムラができるかも知れません。
せっかく作ったのに、すぐに固くなってしまうのは残念ですよね。
まずは固くなりにくい状態に焼き上げられるように、頑張ってみましょう。
食パンが固くなりにくい保存方法とは?
日常的に一番食べる機会の多いのが、切った状態で販売されている食パンですね。
ですが、すでに切ってあるので、断面から水分が逃げやすいのが欠点です。
そこで、柔らかい状態をキープできる食パンの保存方法をご紹介します。
その方法は、ズバリ!冷凍保存です。
冷蔵庫に入れて保存する人もいますが、冷蔵庫の温度では、パンの質が低下してしまいます。
ふんわりした状態をキープするためには、アルミホイルか食品ラップで1枚ずつ包み、密封袋に入れて保存します。
空気をしっかり抜いて密封することで、酸化による劣化を防ぎ、水分の蒸発によって固くなるのを防げるのです。
固くなったパンを柔らかくする方法なんてあるのか!
すでに固くなってしまったパンでも、柔らかい状態に復活させる方法があります。
1つは、湿らせたキッチンペーパーなどに包んで、電子レンジで10秒ほど温める方法です。
とても簡単なので、ぜひ試してみてください。
2つ目は、シワシワにしたアルミホイルで包んで、オーブントースターで温める方法です。
アルミホイルの内側に霧吹きで水を吹きかけるのがしっとりさせるポイントです。
シワを作ったアルミホイルは、水分がスチームになった時にまんべんなくパンに水分を吸収させるためです。
どちらも簡単な方法なので、固くなったパンを無駄にする前にやってみてください。
固くなったパンを上手に再利用レシピ
柔らかく復活させるのが難しいほどカチカチになってしまったパンは、フードプロセッサーで砕いてパン粉にして利用するのもおすすめです。
粗めにしてもいいし、細かくしても良いので、好みの状態のパン粉にすれば使い切れます。
密封して冷凍保存も可能です。
細かい角切りにしてオーブンでカリカリに焼けば、クルトンになります。
フレンチトーストにするのもおすすめですよ。
固くなってもミルクを吸い込めば美味しくなります。
グラタンの具にすれば、パサパサに固くなったパンも美味しく食べられますよ。
まとめ
パンは焼き立てが一番美味しいのは間違いないですが、固くなってしまっても、美味しく食べる方法はいくつもあるので諦めないでくださいね。
保存方法や柔らかさを復活させる方法をぜひ試してみましょう。